今日のテーマは「地域ブログで読者像(ペルソナ)を絞り込む意義」について紹介します。
先日、次のようなツイートをしました。
「地域ブログでも読者の属性を絞ろう!」
これはメンバーさんにも伝えてるんですが、とても大事なこと。「書ける記事」を投稿するのではなく、最初に決めたコンセプトにそって、その読者が読みたい記事を投稿する。
— トキシキ@地域ブログ研究所 (@sts__community) July 29, 2019
もしアドセンスでの収益化がメインなら「書ける記事」の大量投稿でもアリ。
でも「ブログで大きく稼ぎたい!」って野望があるなら、読者絞り込みは必須。
特に個人運営なら。
大きく稼ぐための切り札は「ASP案件」と「純広告」だから、そのゴールまでを逆算すると「読者絞り込み」は必須。
— トキシキ@地域ブログ研究所 (@sts__community) July 29, 2019
このツイートをご覧になって、
「地域ブログで読者像を絞り込むってどういうこと?
地域ブログなのにペルソナを設定する必要あるの?」
そんな疑問をお持ちの方もいると思います。
特に、これまでご自身が運営されてきたブログで、
- グルメレビュー記事
- イベント体験談
- レジャー施設レビュー記事
を中心に投稿してきた方は、読者像(ペルソナ)を絞り込むって言ってもピンと来ないでしょう。
地域ブログでは、上記のような体験型コンテンツは、そのブログのメインカテゴリーとなるケースが多いです。
投稿しやすいですからね。
それに、地域ブログや雑記ブログに限らず、個人が発信するあらゆる媒体は「体験談」にこそ価値がありますので、上記のコンテンツ投稿は非常に有益で理にかなっています。
また、初心者ブロガーにとって「記事投稿に慣れる」という意味でも、グルメレビュー記事(食レポ)やイベント体験記を投稿する意義は小さくありません。
ところが、これらの地域ブログで投稿しやすい体験談記事をメインに投稿する場合、大きなデメリットがあります。
それは「収益化しずらい」という点です。
よほど凄腕の地域ブロガーでない限り、体験型コンテンツをメインとしたブログで月収50万・100万円を達成することは困難でしょう。
また、現在数万円の収益を倍増させることもかなりハードルが高いです。
数万円〜数十万円、目標は100万円って思っているのに、記事を書いても書いても収入が増えない。
そんな事態に陥っていませんか?
その状態は、戦略を変えることで今の収益は大きく変わる可能性があります。
「収益化しずらい記事」→「収益化しやすい記事」
このように方針転換することで、今より効率的に収益倍増のチャンスが出てきます。
それが「読者の絞り込み」なんです。
地域ブログで読者を絞り込むとは?
メリットの紹介の前に、まずは「地域ブログで読者を絞り込む」という意味を解説します。
地域ブログで読者を絞り込むとは
簡単にいうと、「どのような読者に読んでもらうか」ということです。
ブログに訪れる読者像の「性別・年代・家族構成・趣味」などをある程度決めておき、その読者ターゲットに向けて記事を投稿すること。
「その地域に住んでいる全員に向けた記事」ではなく、「その地域に住んでいる○○な人に向けた記事」を投稿するように意識することが大事だと考えています。
ポイントは「意識すること」です。
あらかじめ設定したペルソナに読んでもらうように意識しながら記事を作っていくだけでOK。
排他的に「○○な人じゃないと読んじゃダメ!」という意味ではありませんからね。
そして、もう一つのポイントは、「カテゴリー単位で大まかなペルソナを決めよう!」という点です。
ブログに投稿する記事は、全て「ある特定の読者像」に向けて書くという訳ではなく、カテゴリー単位でペルソナが少し違っていてもOKです。
もちろん、可能であれば「ブログコンセプトで設定した読者像」に向けて全記事を投稿するのもいいのですが、その場合は「読者ボリューム」を気にする必要が出てきます。
人口が多い都市部での地域ブログならいいのですが、人口10万人程度の地域ならカテゴリー単位で読者像を広げていくほうがサイトは成長しますね。
これは簡単にいうと「カテゴリー単位でミニサイトを作ってしまおう!」という発想と似ています。
この「カテゴリー単位でのペルソナ設定」は後に紹介するメリットと大きく関わってきます。
読者を絞り込んで得られるメリット
では読者を絞り込んで得られるメリットって何があるでしょうか。
- 記事が書きやすい
- 内部リンクが貼りやすい
- アフィリエイト案件まで内部リンクで繋げやすい
- 純広告掲載の交渉材料になる
基本的にはこの4つのメリットがあります。
簡単に紹介しますね。
記事が書きやすい→伝わる記事が書ける
読者を絞り込み、明確なペルソナを設定しておくと記事が書きやすいって知っていますか?
不特定多数の読者に届くように記事を書くのと、あなたの友達(または家族)のために記事を書くのとでは、書きやすさは違いますよね。
大勢の前で話すのと、友達と話すのでは、話やすさが違うのと似ています。
「いやいや、別に誰に向けて記事を書いても書きやすさは一緒でしょ?」
という意見の方もいると思います。
確かに、誰に向けて書いたとしても書きやすさは同じと感じる人もいるかもしれません。
でも、その場合「伝わる記事が書けているか」という視点では大きな疑問がありますよね。
万人に向けた記事と特定の1人に対して書かれた記事を比べると、「訴えかける熱量」に違いが出ます。
その熱量って、読者は感じるものですよ。
私が今書いているこの記事とキュレーションサイトの記事を比べてみてください。
私はあなた1人を意識してこの記事を書いています。
一方、キュレーションサイトは万人向け。
どちらが印象に残る記事なのかわかりますよね。
内部リンクが貼りやすい
読者像を絞り込むメリットで大きいのが「内部リンクが設置しやすい」という点です。
以前、「ブログ記事の投稿は同一カテゴリー特化が鉄則!その理由とメリット」や「地域ワードで上位を目指す記事の書き方7つのチェックポイント」の記事で内部リンクの重要性を解説しました。
意味がある内部リンク、つまり、読者がクリックしてくれる内部リンクを設置する方法は、「読者に興味を示すことができるリンク」を設置することですよね。
もし、読者像が統一されているなら、これらのリンクも設置しやすい。
内部リンクをクリックさせ、ブログ内で読者をどんどん回遊させるメリットも、上記で紹介している記事で解説しているので読んでくださいね。
アフィリエイト案件まで内部リンクで繋げやすい
さて、上で紹介した「内部リンクが貼りやすい」というのは、確かにメリットではありますが、その本当の理由は別にあります。
そのメリットは、この記事のメインとも言えます。
アフィリエイト案件まで繋げやすい。
これです。
少し説明しますね。
地域ブログで大きく稼ぐには、PV頼りのアドセンス戦略では限界があります。それは「地域ブログで高単価アフィリエイト案件を紹介し収益化させる具体的方法」で紹介した通りです。
数十万円〜100万円を達成するには、アフィリエイト案件を取り扱わないとなかなか厳しいですね。
ただ、アフィリエイト案件は「稼げるワード」を攻めて行きますので、当然ライバルも強いです。
稼げる地域ワードって激戦ですからね。
ただ、読者像が絞られていると、「稼げる地域ワード」で流入させなくても、他の記事で流入された読者を、アフィリエイト案件紹介記事に流し込み、そこでコンバージョンを目指すことだって可能です。
例えば、「3歳児を育てる子育てママ」に向けて遊具が充実している公園ランキングの記事を書くとします。
遊具が充実している公園ランキング
↓
「こどもちゃれんじ」の体験レビュー記事
↓
案件紹介
このような訴求は意外と決まります。
メモ
ちなみに、「こどもちゃれんじ」は資料請求でCVにも関わらず、高い報酬額となっています。バリューコマースさんなら資料請求で1,000円の報酬なので、上記のような訴求でも、アクセス次第で数万円は稼げますよ。
純広告掲載の交渉材料になる
もう一つ大きなメリットは「純広告掲載を依頼する際の交渉材料になる」というものです。
地域ブロガーさんの中には、サイドバーなどで広告を募集している方が多いです。
その場合、ブログのスペックを記事内で紹介しているケースが多いのですが、ブログの特徴を紹介する際に、「どのような読者が訪れている」というのが明確であれば、広告は決まりやすいですよね。
「このブログは、〇〇市に住む子育てママに向けて記事を投稿しており、読者のほとんどが子育てママです。そのため、御社サービスの見込み客となりうる読者が多いことから、当ブログでの御社サービスの広告掲載をご検討くださいませんか。」
上記の文章は非常に雑であり、実際はもっと丁寧な文章ですが、イメージはこのような感じです。
この依頼は「読者像を絞り込んでいるがゆえ」に出来る交渉です。
広告主って、見込み客に対し、自社の商品(サービス)を紹介したい訳ですよね。
つまり不特定多数の人ではなく、見込み客に対してだけ広告を紹介したい訳です。それがコスパのいい広告戦略というものです。
広告主にとって喜ばれるブログを目指したいですね。
読者像を絞り込む方法
では地域ブログで読者像を絞り込む方法を最後に紹介します。
その方法はとっても簡単です。
- 特定の1人に対して記事を書く
- 過去の自分に対して記事を書く
どちらの方法も「ある特定の1人」に対して記事を書くのですが、これを実践すると必然的に読者像が絞り込まれますよね。
自分が設定した読者像に対して、必要であれば、関連する情報を提案していく。
この方法は、アフィリエイトサイトを運営されている方はほぼ当たり前のように実践されているのですが、ブロガーさんはできていない人が多いです。
詳細は「リピーターが増える地域ブログでのサイトコンセプトの決め方」にて解説しているので参考にしてくださいね。
まとめ
最後にもう一つだけ「地域ブログで読者像を絞り込む意味」を紹介します。
それは、ライバルに負けないための工夫です。
体験型コンテンツって、良くも悪くも「体験しさえすれば書けてしまう」という特徴がありますよね。
つまり、いつか同じ地域で地域ブログが立ち上げられると、直ちにライバルになります。
ただ、ライバル関係になる前に、「コンセプトの住み分け」が出来ていれば、ライバルにはなりませんよね。
それに「属性を特化すればするほど、ブログの特徴が出やすくなる」ので、ライバルが追いつけなくなります。
このように将来のライバル対策としても、読者の絞り込みは非常に重要ですよ。