メモ
この記事は、2019年7月に開催したメンバー向け勉強会の議事録を抜粋したものです。
2017年12月の健康アップデートを皮切りに、これまでたくさんのアップデートがありましたね。
そのアップデートの領域は、
- 健康ジャンル
- 恋愛ジャンル
- 金融ジャンル
- 脱毛ジャンル
- 美容ジャンル
などなど、稼げるジャンルの多くが影響を受けました。
アルゴリズムアップデートの影響で収益を大きく落とした人がいる一方、収益を爆上げした人もいます。
このような状況をリアルに感じていると、
ブログやアフィリエイトなどのWEB広告業って、変動が激しい世界だー!
ということが改めてわかりましたね。
この記事をご覧の方も、この間の変動で収益を落とした人は多いのではないでしょうか。
ただ、個人的な意見としては、この状況をネガティブなものとは思っておらず、むしろ、
今までがラッキー過ぎ!コツコツ記事を投稿するだけで、誰でも稼げる「イージーモード」から、人一倍考えなければ稼ぎ続けることができない「あるべき状態」になっただけ!
って思っています。
やっぱり、これまでの状態って少し異常というか、楽だったと思うんです。
- HTMLやPHPの知識がなくても簡単に情報発信できる環境があり、
- ネット上に溢れているノウハウを実践し、
- 好きな広告を掲載し、
- 運営者情報を伏せて、発信する情報に責任を持たず、
- ネット上にある二次情報を加工して匿名で投稿するだけで稼げる。
これって異常だったと思いませんか?
もちろん、上記のようなサイトばかりではありませんよ。サイト理念をしっかり持ち、発言の責任を明確にしているサイトもたくさんあります。
ただ、そうしなくても稼げていたのは事実です。
だから、この間のアップデートは、これらの異常な状態からのリセットだと考えるのが自然ではないかと考えるわけです。
では、これからのWEBサイト運営はどうすべきなのか?
その答えを見つけるために、上位表示サイトをひたすら分析し、自分なりに「仮説」を立てました。
もちろん、「仮説」なので「答え」ではありません。あくまでも仮説です。
そのため、これから紹介する情報を全て実践したとしても上位表示できない場合がありますので、ご注意くださいね。
ただ、かなり多くのサイト、幅広いジャンルをリサーチしてきた結果なので、参考になる部分はあると思いますので、ご覧くださいね。
(この記事は、先日チームメンバーに説明する際に活用したスライド資料を用いて紹介します。)
これからのWEBサイト戦略について解説する前に、まずは「現状」を理解しておく必要があります。
数々のコアアップデートを受け、今のGoogleSEOを考える際に重要なポイントは、
例えば
- 専門家ではない人が他人の情報をリライトして書いた記事
- オリジナルな体験談が投稿されているものの、そのクオリティが低く誰でも作れる記事
- リサーチさえすればその分野の素人でも作れる記事
このような記事は、誰でも作れてしまいますよね。
よくある「グルメレビュー記事」や「ガジェットレビュー記事」「育児ブログ体験談」もこれに該当します。
誰でも作れる記事というのは、あなたが作る必要はありませんよね。
完成した記事とよく似ている記事が多かった場合、あなたの記事を上位表示させておく必要もありません。
一方、唯一無二(というと大げさですが)の情報が発信されているサイトというのは、評価されている印象があります。
上位表示を維持しているサイトをいくつかのジャンルで分析しましたが、そのような印象を受けました。(具体解説は後ほどしますね。)
ということは「自分しか発信できないオリジナルな情報」を発信していくことが今後のWEBサイト戦略のキモとなります。
ただ、これには落とし穴があります。
よく、「ニッチを攻めろ!」「ニッチを攻めろ!」って聞きませんか?
ペルソナを絞り込んで、そのペルソナに刺さる記事を投稿することは、個人でサイト運営している方にとって非常に有効な戦略です。
ただ、その絞り込んだ先に読者が不在だと意味がありません。
ニッチ過ぎて人がいないと話にならないわけです。
そのため、絞り込むことは必要ですが、ある程度の読者ボリューム(検索需要)は必要と言えます。
これらを踏まえて、
そうです!
ある特定の読者にとって、「そのサイトが無くなったらとっても困る!」と思われるようなサイトを作ることが重要という結論に至りました。
まぁ、声を大にして改めて言う内容のものではなく、多くのウェブサイト運営者の方々の頭の中には、当然インプットされている重要事項だと思います。
ただ、なぜ、今回その1点に絞ったかと言うと、
「そのサイトが無くなったらとっても困るサイト」の定義を整理すると、重要な考えがいくつか浮かび上がってきたからです。
私が定義したのは次の3つです。
では順番に解説します。
(これから紹介する項目は概要のみを解説し、詳細はメンバー向けコンテンツ内で紹介します。)
ここにしかない情報がある→他では読むことができない情報がある
考えてみるとわかりますが、ここにしかない情報があり、その情報を求めている人がいるなら、そのサイトには大きな価値がありますよね。
他のサイトでは代わりになりません。
こう言うサイトって当然ですが価値があるべきです。
検索エンジンGoogleがその考えに同調しているとするなら、
- オリジナルコンテンツは当たり前
- 画像やイラストもオリジナル
- 情報網羅+類似サイトと一線を画す書き手の主張
- 読者の視点に立った経験談の投稿
これらの項目をしっかりチェックしているのではないかと考えます。
ここにしかない機能がある→便利さがある
オリジナリティは「記事」だけではありません。
そのサイトを利用したいと考える読者がいれば良いわけです。
例えば、「質問機能」とかがこれに当たります。
専門的な知識が豊富なサイト運営者に気軽に質問でき、その質問に対し適切なアドバイスが無料でもらえるなら、そのサイトには大きな価値がありますよね。
「色々調べているけど、どのサイトもわからないから、あのサイトのコメントから質問してみよう!」
読者がこう思ってくれるなら、そのサイトには大きな価値がありますよね。
他にも、「自分が求めている情報に容易にアクセスできる機能」が備わっていたり、「読者がワクワクするようなツール」があるサイトというのは、今後重要と言えるでしょう。
最後は繋がりです。
リアルな世界で考えてみてください。
あなたが大切に思っている友達が急にいなくなるとどうですか?
そんな事聞くまでもなく「辛いに決まっているだろ!」というのが答えですが、WEBの世界でもそこを目指せるのではないかと思います。
「サイトが友達」っていうと完全にネクラ君になりますが、もう少し現実的な表現をすると、「距離感が近いサイト」と言えます。
距離感が近いサイトとは、
- 常に読者目線の記事が投稿されている
- 書き手像がはっきりしている
- 書き手と読み手のコミュニケーションが取れている
こういうサイトを言います。
この「コミュニケーションが取れている」ってとても重要ですよね。
なぜなら、そのサイトは読者にとって大事な存在だからです。
興味がなかったらコミュニケーションは取りませんからね。
そして、そのコミュニケーションを取る媒体はサイト経由だけじゃなくても問題ありません。
ツイッターのリプやDMでも大丈夫。
とにかく、読者と「リアルに近いつながり」があると、あなたとあなたが提供するサービスは読者から必要とされますよね。
そこを実現すると、強烈なファン・リピーターができます。
以上が「なくなったら困るサイト」になるために重要な3つのポイントです。
この3つのポイントのうち、どれか1つでも実現できてくると、ある読者にとって「本当に大事なサイト」と評価されます。
では、どうやって「読者からの評価」がわかるのか。
それは次の4つの指標をチェックすれば良いでしょう。
上記の4つの指標が上昇していくと、サイトの価値・存在意義は間違いなく上がっています。
サイトの価値・存在意義が高いサイトをGoogleが野放しにしておくでしょうか?
もし、「野放しにされている」という事なら、Googleがポンコツなだけです。アップデートを繰り返してもらって、精度を上げてもらいましょう。
ただ、私がいろんなサイトを見る限り、野放しにはしていないですね。
ほぼ正しい評価がされているように感じます。
だから、Googleに評価されるためには、まずは「読者にとって必要なサイト・存在価値があるサイト」を目指しましょうという事です。
それがこの記事の一番言いたい事。
そして、「読者にとって必要なサイト・存在価値があるサイト」になるためには、次の重要ポイントも知っておく必要があります。
人のサイトは研究しても真似をせず、自分の頭で色々考え、その上でいろんな施策を実施し、差別化を図っていくこと。
これが、長期的視点でWEB広告サイトで収益化していく重要な概念でしょう。